フリーランスエンジニアの案件の期間について。
数カ月で終わる短期の案件もあれば、自分から辞めなければ永遠と続きそうな長期の案件もあります。
短期の案件を中心に仕事をするなら、あちこちの案件を渡り歩くことになりますが、長期の案件なら一つの場所に腰を落ち着けることができます。
慣れ親しんだメンバーとシステムの仕事が続くわけなので、長期案件はとても快適です。
しかし、この快適な長期案件は、フリーランスというスタイルを選んだエンジニアには危険かもしれません。
長期案件・短期案件それぞれのメリット、デメリットと、長期案件の危険性について解説します。
長期案件・短期案件のメリットとデメリット
長期案件のメリット・デメリット
長期案件のメリット
長期案件の最大のメリットは収入が安定すること。
収入が途切れる心配をしなくて良いのはかなり大きいです。
さらに、長期でプロジェクトに関わっていると業務知識やシステムの理解も深まるので、仕事も早くこなせます。
新しい事をやるより気持ち的に楽ですし、仕事が早いとクライアントも喜びます。
また、長くプロジェクトに関わる事で、クライアントと良い関係も築けるので自由度が高くなります。
僕は、仕事をしながら海外語学留学・日本一周・離島移住などをさせて貰っています。
長期の仕事をしてきた信頼があるからこそ、多少の無理を通してもらえます。
長期案件のデメリット
デメリットはエンジニアとしての成長が止まること。
同じプロジェクトにずっといると、新しい技術などに触れる機会が少なくなりがちです。
慣れ親しんだフレームワークやツールを使い続ける事になります。
変化の速い業界なので、時代に取り残されてしまうかもしれません。
短期案件のメリット・デメリット
短期案件のメリット
短期で契約を終えるので、たくさんのプロジェクトに関われます。
自分の興味のあるスキルに関連する案件を選んで参加すれば成長は加速するでしょう。
また、多くのプロジェクトに参加するという事はイコール多くの人と出会えるということ。
人脈が増えると、仕事の話が舞い込んできたりするのでこれも大きなメリットですね。
あとは、案件の切れ目に長期休暇を取れるのも良いところです。
数ヶ月単位で海外でバカンスを取ったりできるのも、フリーランスならでは。
短期案件のデメリット
単発の短期案件を取っていく場合、スムーズに案件を取っていかないと、どうしても仕事のない期間が発生します。
収入が安定しないことは、プレッシャーになるかもしれません。
また、新規の案件に入る度に、そのプロジェクトに慣れるまで苦労します。
新しい技術にふれる場合は勉強も必要です。
新しい人間関係を構築する為に精神的な負担を感じる方も多いでしょう。
このように、短期案件は精神的負担が多い茨の道でもあります。
スキルアップの為に長期案件の契約を打ち切るのもあり
短期案件と比べると長期案件は安定しているし居心地が良いものです。
僕は気づけば、数年も同じ案件を続けていました。
やはり、数年も続けていると、その案件から学べることはあまりありません。
居心地は良いのですが、それに甘えてこの状態を続ければ、いつかは新しい技術を触れない古いエンジニアになってしまうでしょう。
ぬるま湯に浸りながら、フリーランスエンジニアで生きていけるのか。
僕としては、ちょっと心配なんですよね。
新しい案件に参加するのは気が重いですが、自分に鞭打って、新たな挑戦を続けるべきなのかもしれません。
長期案件と短期案件を並行してうける
とはいえ、短期案件一本にするのは収入の面で心配です。
そこで、50%の稼働で長期案件を継続して、残りの50%で短期案件を回すことに。
こうする事で、長期案件で安定した収入を得つつ、短期案件でスキルアップするという良いとこ取りができます。
また、収入を分散させることで、1つのクライアントに依存せずに安定した収入を得ることが出来ます。
安定した収入を得ながらスキルアップの為に案件を転々とできるので、ベストな戦略かと思います。
まとめ:安定収入もスキルアップも両方大切に
安定した収入を得ることも大切ですが、スキルアップもフリーランスエンジニアにとっては非常に大切です。
収入が安定して居心地の良い状態だったとしても、スキルアップができないようなら今の状態を見直すべきかもしれません。
会社員と違って、フリーランスは年をとっても自分のスキルが商売道具ですから、常にスキルを磨いていきましょう。
僕も長期案件のぬるま湯から抜け出して、スキルアップに精進していこうと思います。
当ブログでは「生涯フリーランス」をコンセプトに、フリーランスの魅力や生き残る為のノウハウを発信しています。
フリーランスはとても自由度が高いですが、それ相応のリスクがある生き方です。
フリーランスに興味を持っている方は、良い面と悪い面を理解した上で、後悔しない判断をしましょう。
メリットとデメリットは下記の記事をご覧ください。