フリーランスエンジニアの節税ノウハウ【現役フリーランスが実践】

こんにちは。キミヒラです。

フリーランスエンジニアの節税ノウハウについて、現役フリーランスエンジニアが解説します。

現在はあらゆる方法で節税していますが、フリーランスになった当初は何も知りませんでした。
節税は知ってるか知らないかで差がついてしまいます。

知らないだけで損してしまうのです。

この記事には、現役フリーランスエンジニアの僕の節税の知識をまとめました。

駆け出しフリーランスや現役のフリーランスで年収1,000万くらいまでの方を対象としています。

目次

シミュレーションして節税の着地点を決める

まずは納税額をシミュレーションしてみましょう。

闇雲に節税するのではなく、シミュレーション結果から、どの程度節税すれば良いか目標を決めます。

節税目的で必要以上に経費を使い込んだりして、家計を圧迫してしまっては本末転倒です。
年収1,000万前後だと、節税をやりすぎると資金繰りが苦しくなってしまいます。

シミュレーションは、下記のサイトで簡単に行なえます。

個人事業主のかんたん税金計算シミュレーション

例えば、下記のような条件でシミュレーションしてみます。

1年間の売上金額:9,600,000円(月80万×12ヶ月)
1年間の経費・仕入金額:1,200,000円(月10万×12ヶ月)

結果はこちら!

白色申告で2,794,000円、青色申告で2,561,000円。

節税効果の高い青色申告でも約250万程の税金を納めることに…

月々にすると約20万円の税金を支払う必要があることがわかりました。

kohein
にゃんす

月20万も払いたくないにゃ…

kohein
キミヒラ

何も対策せずに確定申告をすると、これだけの税金を払う事になってしまうんです。

これから解説する節税方法で、支払う税金を減らしていきましょう。

節税の仕組みを知ろう

まずは税金の仕組みを簡単に解説します。

個人事業主の税金は、課税所得にかかります。

課税所得はの下記の式で求められます。

売上 – 経費 – 控除 = 課税所得

節税ポイントは”経費と控除を増やす”ことで課税所得を減らすことです。

節税の為に、売上を減らすの本末転倒ですよね。
売上を最大化しつつ、売上からマイナスにできる経費と控除を大きくすることで、課税所得を減らすのです。

これが節税の基本的な考え方です。
では実際に経費と控除を大きくする方法を解説していきます。

経費で節税する方法

税金を減らしたいからといって、無駄に浪費して手元に残るお金が少なくなってしまっては本末転倒です。

経費の節税ポイント

  • 経費にできるのに経費に含めていない支出を見つける
  • 経費に計上出来る制度を利用する
  • 実際に経費を使う

まずは経費にできるのに経費にしてないような、取りこぼしをチェックしましょう。
それでも経費が足りないようなら、実際にお金を使って経費を増やします。

家事按分

家事按分とは、個人事業主が私生活と事業で共用で使っているものの支出の一部を経費として計上することです。

例えば、自宅の家賃や月極の駐車場代、車の購入費用などが対象になります。

自宅を事務所として使っていたり、車を事業でも私用でも使っているなら、それらの支出の使用割合分を経費に含める事が出来るのです。

家賃や車などは、大きな出費なのでその一部でも経費にできれば、節税効果は大きいです。

青色専従者給与

配偶者や親族に払った給料が経費として認められます。

あとで記載する、配偶者控除との併用は出来ませんが、給与の上限がないというのがメリット。

もちろん、高すぎる給料を設定したら税務署に突っ込まれるかもしれないで気をつけましょう。

月額8万円程度が税制上でも無難で良さそうです。

月額8万円 × 12ヶ月 = 96万円

96万円が経費として認められるのは大きいですね!

経営セーフティー共済

月額5,000円〜20万円を総額800万円まで積み立てる事ができる制度です。

積立金額を経費として処理できます。

40ヶ月以上積み立てていれば、解約しても全額戻ってくるので、かなり使い勝手が良い制度です。
キャッシュフローに問題なければ積極的に使っていきたいです。

事業関係の冠婚葬祭

事業に関係する人との冠婚葬祭の費用は経費にすることが出来ます。

こちらも見落としがちな経費ですが、忘れずに経費に計上しましょう。

経費率を目安に経費を使う

無計画に浪費して経費を増やすのは考えものですが、シミュレーションの結果を元に、計画的に経費を使う事は良い節税になります。

フリーランスエンジニアの経費率(経費÷収入)は40%くらいが妥当なようです。

あまり多すぎると税務署に怪しまれるかもしれませんし、少なすぎると税負担が多くなり損をします。
バランスの良く経費を使いましょう。

控除で節税する方法

控除は経費を使わずに税金を減らすことができる、お得な制度です。

知らないと損してしまうので、しっかりと知識を身につけておきましょう。

青色申告特別控除

確定申告の形式で、白色申告より手間がかかりますが、最大で65万円の控除が受けられます。

シミュレーション結果で青色・白色の納税額を確認できます。

このケースだと、青色申告にするだけで23万円もの税金が安くなることがわかります。

ちょっと手間はかかりますが、23万円はかなり大きいですよね。
青色申告は難しいイメージがあるかもしれませんが、確定申告ソフトを利用すれば簡単です。

僕が使っている確定申告ソフトについてはこちらの記事を御覧ください。

配偶者控除

配偶者の所得が38万以下(給与の場合は103万以下)の場合に受けれる控除です。

38万円の控除が受けられます。

青色専従者給与との併用はできないので、どちらが良いか検討して利用しましょう。

小規模企業共済

個人事業主の退職金が積み立てられる制度です。

月額1000円〜7万円まで積み立てる事ができて、積立金額の全てが控除対象になります。

月額7万円 × 12ヶ月 = 84万円

こちらも節税効果は抜群です。

ただ、積立年数が短いと元本割れするなどのリスクがあるので、計画的に利用する必要があります。

個人型確定拠出年金(iDeCo)

私的年金の制度で、月額6.8万円まで積み立てる事ができます。

こちらも掛け金が全額控除対象になります。

まとめ:節税すれば税金は安くなる

ここで紹介した節税をいくつか採用した場合、どの程度税金が安くなるのシミュレーションしてみましょう。

経費の節税

青色専従者給与(8万×12ヶ月):96万
経営セーフティー共済(5万×12ヶ月):60万
家事按分で経費捻出(5万×12ヶ月):60万

控除の節税

小規模企業共済(7万×12ヶ月):84万
iDeCo(6万×12ヶ月):72万

上記の節税を反映させてシミュレーションしてみると…

青色申告の場合、節税前は250万だった納税額が、節税後は120万に。

kohein
にゃんす

ほぼ半額にゃ!

kohein
キミヒラ

節税方法は知らないと損してしまうので、知識を身につけておくことが大切ですね。

ただし、小規模企業共済、経営セーフティー共済、iDeCoについては、お金が自由に動かせなくなるデメリットもあるので計画的に利用しましょう。

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最後までお読み頂きありがとうございました!

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