書評

【感想】新しい道徳:北野武【道徳を見直す】

投稿日:2019年9月5日 更新日:


こんにちは、DENです。
北野武さんの”新しい道徳”のレビューです。

子供の頃に抱いていた、道徳の矛盾。
大人になるにつれ、折り合いをつけてその矛盾について考えなくなりました。

そんな道徳に鋭いツッコミを入れて目を覚まさせてくれました。

自分にとっての道徳を見直す良い機会になる本です。

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道徳はツールとして割り切ることで矛盾を克服できる

大人が心にもないことをいっている限り、子どもには伝わらない。道徳っていうのは、そういうものだと思う。他の教科のように、理屈で教えられるものではない。  道徳の時間は、本音で話さなければ、教える教師にとっても、子どもにとっても退屈で無駄な時間でしかない。

なんとなく常識だからって道徳を子供に説いても伝わらないってこと。
しっかりと自分で考えて、納得してからじゃないと相手には伝わらないものですよね。

ただ、戦争は必要悪だと考える大人が、子どもに喧嘩をするなと教えるのは、筋が通っていない。道徳はフラクタルなんだから。それは泥棒の親が自分の子どもに、「子どもは泥棒をしちゃいけない」と教えるのと同じことだ。

子供の頃は、「なぜ動物を大切にしようというのに、食べるのは良いのか」とか「人を殺してはいけないのに、戦争は許されるのか」とかよく考えていました。

道徳って矛盾だらけなんです。

大人になった今、その矛盾に折り合いをつけたように自分を騙して生きていますが、子供はずっと素直にその矛盾を感じとります。

良心を育てるために、道徳の授業があるわけではない。  道徳を身につけるのは、人生を生きやすくするためなのだ。

正義とかそういう重苦しい話じゃなくて、道徳は人間が生きやすくなる為のツール。

「生き物は大切にすること」は、「動物がいなくなったら人間が困るから大切にしましょう」ってこと。
そう考えれば「家に出る害虫はそのままにすると困るから駆除しましょう」も矛盾しませんね。

人間が生きやすくなるためのツールだと割り切ってしまえば、矛盾に悩む必要もありません。

豚を殺すことを残酷というなら、人は残酷なことをしなければ生きられないのだ。  そのことを隠して子どもを育てる方が、よほど残酷だと俺は思う。

矛盾も含めて、真実を教えて自分で考える事が大切なんですね。

夢なんてなくても良い。今を大切に生きよう

夢をかなえた、ごく一握りの人にスポットライトをあてて、夢を見ろと 煽る。宝くじの宣伝と同じ程度の話なのに、学校の教師までが、子どもに夢を持てなんていっている。  世の中に余裕があるから、そんなことをいっていられるのだ。  夢に向かって頑張っていた子どもが、挫折してフリーターになっても、なんとか喰っていける世の中だから、夢を追いかけろなんて無責任なことがいえる。「飢え」というものを体験した世代はもうほとんどいなくなった。
夢なんてかなえなくても、この世に生まれて、生きて、死んでいくだけで、人生は大成功だ。  俺は心の底からそう思っている。  どんなに高いワインより、喉が渇いたときの一杯の冷たい水の方が旨い。  お袋が握ってくれたオニギリより旨いものはない。  贅沢と幸福は別物だ。慎ましく生きても、人生の大切な喜びはすべて味わえる。人生はそういう風にできている。

今の時代、映画やアニメなどの影響で夢を見ろという洗脳が円満している気がします。

僕自身、子供頃から20代半ばまで、ずっと夢を追いかけていました。
諦めてしまいましたが。

夢だと思っていたものが、別に好きじゃなかったんです。
僕は無理やり夢を見ていたんです。

人生の目的があるなら、それを追求すればいい。だけど、それがないなら、無理をして人生の目的を探すことなんてない。中途半端な会社人間になるのがオチだ。  そんなことより、若いうちから自分が生涯打ち込める趣味を見つけておいた方がいい。人生の目的を探すんじゃなくて、自分が一生夢中になれるものを見つけるのだ。

夢を追わなくなった今、趣味に生きています。
毎日がとても楽しいです。

夢なんかなくても、今が楽しければ良い。

北野武さんの考えは非常に共感できました。

仕事の道徳

商売っていうものは、何かを生み出すわけではない。100円のものを120円で売って 20 円儲ける。その 20 円は他の誰かが出す金だ。つまり誰かが 20 円儲かるってことは、どこかで誰かが必ず 20 円損しているということになる。

これは仕事をしていてよく考えます。

僕は今フリーランスとして活動しているのですが、人を雇うことを考える事もあります。
人を雇ったら、その人が作ったものに対して僕が払うお金と、お客さんに請求するお金の差額で僕が儲かります。
僕が儲かる代わりに、従業員が損しているわけです。

僕自身、会社員時代にブラック企業からこのように使われていたので、この仕組みに反発する気持ちがあります。

ノロマでもコツコツ努力すれば勝負に勝てるなんて幻想を、子どもに植えつけちゃいけない。そんなことしたら、真面目なカメは、みんな頭のいいウサギの食い物になってしまう。

ブラック企業に努めていた時の僕はまさに、真面目なカメでした。
コツコツ真面目に働いても安月給。

そこから、抜け出してフリーランスになって今があります。

その過去があるからこそ、搾取する側には回りたくないなと思うんです。

今は横のつながりでお互いが利用しあって相乗効果で儲けるって道を模索しています。
ホリエモンの”稼ぐが勝ち”にその考え方のヒントがありました。

死と向き合うこと

道徳を作るなら、まずは自分がいつか必ず死ぬってことについてよく考えてみることだ。  自分の死をしっかり腹におさめておけば、人生でそう大きく道を誤ることはないはずだ。

嫁が若くして癌になりました。
治療をして今は元気にしているのですが、この時に初めて死と向き合うことになりました。

嫁もそうですが、それ以外の家族や友達も、そして自分自身いつ死ぬかわからないってことを痛感しました。

そう感じた時に、今をもっと大切にしようと感じました。

死を意識しない現代、いつまでも生きていられる気になっています。

やりたいこと、やるべき事も、いつかやれば良いやと後回しです。
自分に1年後や2年後がある保証なんてないのに。

スティーブ・ジョブズの有名なスピーチでも、死と向き合うことは人生において重大な選択する時の助けとなる重要のツールと言われています。

死と向き合うことが難しい現代ですが、向き合うこと見えてくることは必ずあります。

まとめ:道徳は自ら作るもの

改めて道徳は自ら作るものだなと感じました。

僕自身、常識を疑いながら生きてきたので本書の内容はとても共感できました。

世間の道徳なんて矛盾だらけです。
ツールと割り切り、自分にとっての新しい道徳を考えることで、生きやすくなるのかもしれません。

Kindleで読もう

この本はKindleで読んだのですが、Kindleで読むといろいろ捗ります。

特にハイライト機能が素晴らしいです。

読書の際に、重要なところに線を引くと良いっていうのは良く言われていますが、実際の本に線を引いている人ってどれだけいるんでしょうか?

僕はなかなかこれを習慣化出来なかったのですが、Kindleにしたら自然に出来るようになりました。

さらにハイライトを一覧で確認できるのも便利。
こんな感じでみれます。

ここにログインするとみれます。
https://read.amazon.co.jp/notebook

これがめちゃくちゃ便利で、あとから見返すのも簡単だし、これなしじゃ書評書けないです。

Kindleおすすめです!

最後までお読み頂きありがとうございました!

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