こんにちは!キミヒラです!
嫁がクラウドソーシングでライティングの仕事を始めました。
【初心者ライターの実態】パソコン超初心者の嫁がクラウドソーシングでライティングをやってみた
はじめの頃は文句を良いながらも頑張っていたのですが、それから数ヶ月して辞めました。
ただ、結果的には辞めてくれて良かったです。
クライアント(発注元)がブラック過ぎました。
このような業者につかまると、収入が少ないばかりか生活にまで支障をきたします。
犠牲者が増えないように、ブラックライティング業者の実態を暴露します。
異常な低賃金と1日中発生する作業。ブラックライティング業者の実態
まず、この業者からの仕事がどのようなものだったかを解説します。
異常なほど賃金が安い
1記事50円という単価設定なのですが、1記事あたり少なくとも2,000文字以上がノルマで、だいたい3,000文字〜5,000文字くらい書くのが暗黙のルールになっていました。
5,000文字書いた場合の文字単価にすると、0.01円です。
5,000文字の半分の2,500文字の場合だと0.02円ってことになります。
0.01円がどれだけ安いかはライターの仕事を知らない人にはわからないと思います。
調べた所、通常のライターさんが仕事を受けるラインがだいたい1円以上みたいです。
安くても文字単価1円以上の仕事を受けましょうと書かれているブログが多いです。
ということは、ライターさんが考える最低ラインのさらに100分の1の単価という事になります。
100分の1って相当ですよね。
エンジニアに例えると、一日単価3万としたら、1日300円で働くようなものです。
研修期間的な価格設定だとしても100分の1は安すぎます。
増え続ける作業と責任
激安の賃金ですが、業務内容に甘さは一切ありません。
1日中チャットで上司からも後輩からも連絡が絶えず、チャットのレス対応だけでも1日数時間かかります。
もちろんチャット対応には給料は発生しません。
レスポンスの遅い人はクビらしいので、即レス必須。
そして1,2ヶ月もすると、リーダーに昇格して責任と作業量が格段に増えます。
リーダーになると、土日平日昼夜関係なくチームメンバーから記事の添削依頼が来ます。
記事作成の回転を良くする為に、依頼が来たらすぐに添削する事が求められます。
責任も作業も増えていますが、単価は入った時と変わりません。
僕も嫁の横で、フルタイムの作業量でエンジニアの仕事をしていましたが、明らかに僕より嫁の方が働いてました。
ブラックなライティング業者の洗脳の手口
「そんな労働条件なら、辞めれば良い」って思いますよね。
嫁の仕事があまりに増えてきて生活にも影響が出てきたので、「辞めたら?」と勧めるようになりました。
でも、辞めてくれませんでした。
この話をする度に大喧嘩に。
「こんなにひどい条件でなんで?」って思うのですが、
このクライアントは100人以上の人を同じ条件で雇っているんですよ。
すごい数ですよね。どんどん人を雇って現在進行系で人が増えていました。
100人もの人がなぜ、この業者の元で働くのか、それにはいくつか理由がありそうです。
損をしたくない感情を利用する
毎日のように下記のようなメッセージをテキストや動画で刷り込まれます。
- ここで数ヶ月頑張れば必ず稼げるようになります!
- 来月には〇〇を教えます!
- ここでやめたら社畜に後戻り!
- ここには他では学べないノウハウがあります!
辞めたらもったいないっていう気持ちにさせるんです。
さらに給料が発生するのも20記事ごとなので、途中離脱するとお金的にも損をするという仕組みになっています。
とりあえず20記事までやってやると頑張っている間にこの刷り込み。
20記事書き終わる頃には、リーダー昇格のお話がきます。
「とても才能があるのでリーダーにならないか?」と。
リーダーになったら、今より沢山の事を学べると言われます。
やればやるほど、辞めたら勿体ないという心理が働くようになっています。
責任感が生まれる組織作り
リーダーを引き受けると責任が生じます。
6人くらいのチームのリーダーになり、新人の教育や添削、メンタルのケアまで行います。
チームメンバーから頼りにされるので、責任を感じて余計に辞めづらい状況に。
また、チーム対抗のイベントが頻繁に行われるので、これもチーム内で責任感を高める一因になっているようでした。
このような状態で、辞めたいけどチームの仲間に迷惑を掛けたくないという心理が働きます。
クライアンは悪徳でも、一緒に働いているライター仲間にはいい人も沢山いたようで、その人達の為にも頑張らなきゃと。
クラウドソーシングで注意すべき業者
嫁は数ヶ月してなんとかこの業者か身を引いてくれました。
その後、このクライアントに対して残ったライターたちがストライキを起こしたそうです。
これ以外にもクラウドソーシングってけっこうブラックな業者がいるんです。
嫁がラウドソーシングした中で、見かけた例をご紹介します。
低単価だけど技術を教えます系
これは今回のケースです。
技術を教えるのではなく、低単価で働かせるのが目的です。
技術をどこまで教えるという具体的な事が説明されていなければ警戒した方が良いでしょう。
”技術”という”お金”よりあいまいな報酬にする事で、報酬に対してずっと大きい労働を強いられるケースが多いです。
「もしかしたら本当に教えて貰えるかもしれないし、少しだけやってみよう。ダメならすぐ辞めるから大丈夫!」と軽い気持ちで案件を受けるのは危険です。
入ってから辞めるのには苦労するかもしれません。
マッチングサイトに登録させる案件
「マッチングサイトに登録したら50円」という案件もあります。
仕事受けた人がURLを踏んで登録すると、クライアントにはアフィリ報酬が1,000〜3,000円程が入ります。
こんな仕事をしても何もスキルになりません。
洗脳目的な案件
1週間の間、自己啓発系のメールが送られてきて毎日感想文を返信するという仕事。
1週間の間に情報を刷り込んで、最終的には情報商材を売るという手口です。
これらの案件はどれも超低単価です。
クラウドソーシングの初心者歓迎の低単価帯にこのような案件が多いで注意しましょう。
クラウドソーシングで業者を見極める方法
初心者歓迎の仕事には、初心者を狙った悪徳な案件が多いのは事実です。
このような案件に引っかからないように、案件を見極める必要があります。
クライアントの目的を考える
クライアントの目的が「成果物(記事やソフトウェア)」というのが普通なのですが、そうじゃない場合は要注意です。
前述のような、情報商材を売るための洗脳だったり、マッチングサイトに登録させてアフィリ報酬を受取るためだったり。
それでもお金貰えるから良いんだって言う人もいるかもしれませんが、ちょっと考えてみて下さい。
仕事っていうのは誰かに「価値」を提供する事です。
これらのケースって誰にも価値を提供していません。
要は誰の役にも立っていないんです。
情報教材を買ったり、サイトに登録すればクライアントの財布が潤うかもしれませんが。
誰かの役に立つ「成果物」を生み出す仕事をしてスキルを身に着けていかないと、いつまでも低単価の仕事しか出来ません。
お金の損得勘定を身につける
今回のライティングの”単価は少ないけど技術を教える系の案件”って金銭的にもすごく損をしているんです。
低単価でも労働力以上に学べる事が多ければお得に感じるかも知れませんが、損するケースも多いです。
例えば、1ヶ月100時間この仕事をしていて、3ヶ月やれば稼げるようになるという話だったとします。
(おそらくほとんどのケースが3ヶ月たっても対したノウハウを学べていないと思いますが)
その時間をお金に換算してみましょう。
仮に時給1,000円で計算してみます。
30万円の労働の対価として、ノウハウを学んでいるという事です。
どこの誰かもわからない業者にこの金額を渡して勉強させて貰うんだったら、ちゃんとしたスクール通ったほうが良いと思いませんか?
例えばCodeCamp(コードキャンプ)のWebマスターコース(2ヶ月)プランで148,000円です。
半額でWeb関連の技術を学べます。
30万円分の労働力を、本当に技術を学べるかわからない業者に支払うのと、技術を教える事を生業としているスクールに15万円払って教えてもらうのどっちが良いか考えましょう。
ライティング専門のクラウドソーシングサイトを利用する
また、ライターとして稼ぐならライテイング専門のクラウドソーシングを利用するのも良いと思います。
ザグーワークスは、クライアントの調整は全てザグーワークスが対応してくれるので、悪徳クライアントにあたり疲弊するというリスクがありません。
特に初心者は、最初からクライアントとの交渉まで行うのは荷が重いので、このようなサービスを利用したほうが良いですね!
Webライターで30万稼ぐならサグーワークスのプラチナライター
まとめ:初めてのクラウドソーシングはクライアント選びを慎重に
クラウドソーシングサイトには、初心者を狙った悪徳業者がはびこっているのは事実です。
その中から優良な案件を見つけ出す為に、情報収集などを怠らないようにしましょう。
初めてのクラウドソーシングが苦い経験になってしまっては、その先も続ける気にはなりにくいものです。
逆に良いクライアントに出会い、成長して収入も得ることが出来れば、その後も伸びていくでしょう。
情報収集を怠らないで、良いクライアントを見つけましょう!
「クラウドソーシングでなかなか案件がとれない!」という方はこちらの記事をどうぞ!
フリーランスエンジニアのはじめてのクラウドソーシング受注戦略
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