『ウォール街のランダムウォーカー』で学ぶバブルの歴史【バブルで負けないために】

こんにちは。キミヒラです。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』は、良くオススメされる不滅のベストセラーの投資本です。
インデックスファンドへの投資がベストという内容なのですが、いろんな角度からなぜインデックス投資がベストなのかを説明されていて、とても説得力があります。

投資初心者の僕にとっては、知らなかった投資の知識が盛りだくさんでした。
特に今までのバブルの歴史についての解説は非常に興味深く、もっと早く知りたかったと後悔するほどです。

というのも、僕は仮想通貨バブルで100万程溶かしているのです。
もしバブルについての知識が少しでもあれば、結果は違ったと思います。

仮想通貨のバブルは、僕にとって初めてお金を突っ込んだバブルでした。
その相場の盛り上がり方は異常で、一晩で投資金額が数倍なんてことが当たり前の状況でした。
最初は儲かっていたのですが熱くなり投資金額を増やし続けた結果、バブル崩壊に巻き込まれてしまったのです。

実はこのようなバブルは、歴史的にみると何度も起こっているのです。

目次

チューリップ・バブルから学ぶ異常な高値の危険

1634年〜1637年にオランダで起きたチューリップ球根のバブル。

オランダでチューリップがブームになり、チュウリップの球根が投機の対象となります。
国民全体がチューリップの球根に没頭する程の加熱ぶりで、土地、宝石、家具までを引き換えにしてまでチューリップの球根を欲しがったそうです。

一六三七年一月にチューリップの球根が二〇倍に跳ね上がった後、二月にはそれ以上の幅の下落を示した現象については、ガーバーも合理的な説明は見当たらないと言っている。どんな投機熱の時でもそうだが、価格があまりに高くなりすぎると、一部の人たちがここらあたりで売っておいたほうが賢明だろうと考え始める。すると他の人たちがこれに続く。こうなると後は急な坂を転げ落ちる雪だるまのようなもので、価格の下落は加速がつき、わずかの間にパニック状態に陥るのである。

雪だるまのような価格崩壊とは、仮想通貨バブルの崩壊を彷彿させます。

チューリップの球根に大金を払うなんて…と思いますが、ビットコインに200万以上の値段がついていたのも同じような事なのでしょう。
異常な価格が崩壊するのは、歴史を振り返れば予測できたのことなのかもしれません。

南海バブルに学ぶ無価値な投機商品の誕生

300年前のイギリスでは、南米貿易権を独占した南海会社の株価が暴騰していました。
南海会社の株価は短期間で130ポンドから1000ポンドまでになります。

やがて民衆の投機熱は南海会社のみでは満たされなくなり、その欲を満たすために、いい加減なベンチャーが無数に誕生するようになります。
これらのベンチャーはインチキ臭いものばかりで、多くは水泡のように消えていったので『バブル会社』と呼ばれるようになりました。

それでも投資家がこぞって投資しました。

バブル会社に投資した人たちの皆が皆、投資先の会社の事業計画が実現可能と信じていたわけではない。それらのアイデアが可能だと信じるには、「分別」がありすぎた。しかし、誰もが「自分たちよりもっと愚か者が存在する」という理屈を信じていた。株価が上がり、買い手がつけば、その前に買った人たちは利益を得られる。

価値がない会社でも、異常な投機熱で買い手がいれば価値が上がるからです。

バブル会社は当然のように潰れていきました。
そして最終的には、南海会社の株価までも暴落して紙くず同然になってしまったのです。

まさにビットコインの値上がりとともに誕生した、アルトコインとそっくりです。

異常な投機欲を満たすために、このような商品が生み出されては消えていく。
歴史上何度も繰り返された、お決まりのパターンなのかもしれません。

余談ですが偉人であるアイザック・ニュートンも、このバブルで大損しました。
天才であっても暴落を予測することは難しいようです。

南海バブルで多大な損失を被った人々の中には、かのアイザック・ニュートンもいた。「私は天体の動きは計算できるのだが、人間の狂気ばかりは測りきれなかった」と嘆いたものである。

『ウォール街のランダムウォーカー』で投資の歴史を学ぶ

これまでに紹介したバブルは大昔の話ですが、近代でもITバブルや日本の不動産バブルなど、同様のバブルが多くあります。
多くの人が大損を食らうようなバブルが歴史的に何度も繰り返しているのです。

こういった歴史を知ることで、これからも繰り返されるバブルから身を護ることができるはずです。

最後に『ウォール街のランダムウォーカー』からこの引用を。

私の個人的経験から言うと、市場で常に損をする人たちというのは、大小様々のチューリップ・バブルの魅力に抵抗できないタイプの人たちである。
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