QA・質問票をカンバン方式でシンプルに管理

システム開発の現場では、たくさんのQA(質問と回答)がやりとりされますよね。

エンジニアからの質問や顧客からの質問。
これらの質問に対しての回答。

QAは、システム開発を行なう上で大切な情報リソースになります。
QAの管理もプロジェクトをうまく進める上で大事な要素です。

QAのやりとりを潤滑にして、ログを追いやすい形で蓄積出来ることが理想だと思います。

今までいくつもの開発現場で色々なパターンのQA管理を経験してきました。
チャットやExcelなど、開発現場によってその方法は様々でした。

どの方法も長所はあるのですが、QA管理という観点でいうと満足できるものではありませんでした。

そこでカンバン方式でQAを管理するという方法を試してみたのでご紹介します。

目次

従来のQA管理方法の不満

まず、今まで僕が経験してきたQA管理の方法とその不満点についてまとめてみます。

チャットでの質問はお手軽

最近は、プロジェクトを進める上でのコミュニケーションツールとしてチャットを利用している所も多いでしょう。
僕が現在参加しているプロジェクトも全てチャットを導入しています。

一番お手軽なのが、このチャットでQAも行ってしまう方法。

質問の数が少なければ、この方法が簡単で良いです。

ただし、システム開発の初期の仕様を詰めているような段階では、大量の質問が発生することがよくあります。

チャットで、大量の質問のやりとりを行なうと、ログが追いづらくなります。
異なる質問と回答が入り乱れたり、引用が多用されてくると、ログを見返す気もなくなりますね。

チャットは質問が大量に発生するとログが追いづらくなるのでQA管理という観点では不向きです。

Excelやスプレッドで質問票として管理する

では、Excelやスプレッドで管理するのはどうでしょうか。

Googleスプレッドシートだとクラウドで管理出来るので便利です。

このような質問票を作ると、質問と回答が1セットになるので、チャットよりかなり見やすくなります。

列を増やして、ステータスや期限日、優先度などを設定しても便利でしょう。
ソートやフィルタで、絞り込む事も可能です。
自分好みにカスタマイズが容易なのも良いですね。

スプレッドでうまく質問票を作って運用する分には割と使い勝手が良いです。

でも表を作成するのが面倒だったり、所詮は表計算ツールなので機能的に不満があるのも事実ですよね。

Trelloでカンバン方式でQA管理しよう

僕のオススメは、Trelloというツールを利用したQA管理です。

Trelloはカンバン方式のタスク管理ツールです。
カード(タスク)を複数のリストの間を移動させる事でタスクを管理します。
タスクの全体像が視覚的にわかりやすくなります。

Trelloで質問票を作るとこのようになります。

質問は、下記のようにリストを移動しながら消化されていきます。

  1. 質問はまず、質問リストにカード登録されます。
  2. 回答者は質問リストのカードに回答をコメントして、回答リストへカードを移動します。
  3. 質問者は、回答リストのカードを確認して、問題なければFIXリストへ移動します。追加の質問があれば、また質問リストへ戻します。

どの程度質問が溜まっているのか、どの程度回答されたのかが一目瞭然です。
フィルタ機能もあるので、自分の担当のみ表示させる事も可能です。

カードの詳細画面はこんな感じです。

Trelloの機能を利用して質問に下記のような情報を持たせることが出来ます。

  • メンバーに回答して欲しい人を登録する事で、担当を設定出来ます。
  • ラベルを利用して、質問の種別を分ける事が出来ます。
  • ファイルを添付することが出来ます。
  • 期限を設ける事が出来きます。
  • 1つの質問に対してのコメントがまとまっているので、見やすいです。

まとめ

Trelloはタスク管理のツールですが、QAを管理としても使いやすいです。
自由度も高く、自分好みの運用方法にカスタマイズしていく事も可能です。

公式サイト:https://trello.com/

是非この機会にカンバン方式の威力をお試しください!

最後までお読み頂きありがとうございました!

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